戸田中央メディカルケアグループ名誉会長 中村隆俊のお別れの会にご来臨賜りまして、厚く御礼申し上げます。
　故人は、昭和2年、北海道瀬棚郡瀬棚町（現：久遠郡せたな町）にて生を受け、北海道大学医学専門部を卒業後、兄弟3人で板橋中央医院を開院。以後、兄弟それぞれがグループ病院を形成するまでに組織を成長させてまいりました。
　故人は、昭和37年、35歳で埼玉県戸田町（現：戸田市）に戸田中央病院を開設致しました。板橋中央医院時代、荒川を渡って往診するなかで、戸田の地の発展の可能性を見据えて開院を決意したと聞いております。以後、故人は戸田を第二の故郷の如く大事に思い、荒川を渡らずとも高度な医療が受けられる地域医療の体制づくりに情熱を傾けた人生でありました。そんな地域医療の発展に奮励する故人の背中を見てきた私たちは、故人の遺志を受け継ぎ、今後もグループ職員と共にトータルヘルスケアグループの確立と発展に邁進していく所存です。
　多くの方々との繋がりを大切にしてきた故人は、本日、大勢の皆さまにお集まりいただきましたことを大いに喜び、感謝していることと思います。人と会い、語らうことが何より好きでしたので、本日も歓談を交えて、皆さまとの思い出をお聞かせいただきたかったのですが、時節柄お許しいただきたく存じます。
　ここに、故人がこれまでに皆さまから頂戴致しました数々のご厚情に感謝申し上げますとともに、故人同様、今後も変わらぬご厚誼を賜りますよう、お願い申し上げます。

令和5年3月21日

戸田中央メディカルケアグループ